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ワシが自律神経失調症になりまして。

心身症との20年間の付き合いの笑えないようで笑える生活をつづります

北川恵海さんの小説「ちょっと今から仕事やめてくる」

「ちょっと今から仕事やめてくる」というタイトルにひかれて

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例によって図書館で予約して借りました。

どんな本なのかもわからず、とにかくこのタイトルだけで、予約してしまいました。

これが意外と人気がありまして、なんと借りるまでに1年も待ちました。

 

「この優しい物語をすべての働く人たちに」というキャッチコピーが、Amazonの商品説明の冒頭に書かれていました。

 

ざっとこんな話です

 ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられます。
同級生を自称する彼(隆は特に親しかった記憶はありませんが)に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかりました。

 

「えっ!どういうこと?」
「なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるの? 」

 

気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだったのです!

 

とにかく少し幸せなのは土曜日だけ。日曜日の夕方には憂鬱になり、月曜日は地獄、という毎日でした。

就職して半年でこんな状態では、続くわけがないのですが、辞めるに辞められないのがブラック企業です。

そんな時には必ずといっていいほど、帰り道に「ヤマモト」が現れて飲み誘ってくれます。

 

主人公青山隆の1週間の歌が最高

月曜日の朝は死にたくなる♪

火曜日の朝は何も考えたくない♪

水曜日の朝は一番しんどい♪

木曜日の朝は少し楽になる♪

金曜日の朝は少しうれしい♪

土曜日の朝は一番幸せ♪

日曜日の朝は少し幸せ。でも、明日を思うと一転憂鬱♪

 

会社をい辞めて2年以上たちますが、これを読むと、当時の頃が蘇ってきますね。いや~実に身につまされますよ。

 

 

さて、この「ヤマモト」幽霊なの?

続きは、ネタバレです。

 

 「ヤマモト」の兄弟が自殺していた

ネットのニュースで見つけた自殺した山本は、「ヤマモト」の双子の兄弟で臨床心理士でした。

 

主人公の青山隆と彼の友人・ヤマモトは喫茶店にいます。隆がヤマモトに「ちょっとここで待ってて欲しいんだよ」と言うと、「べつに、いいけど? どうしたん?」と聞くヤマモト。隆は「いや、たいしたことじゃないんだけどさ・・・」と言って立ち上がります。

そして、笑顔ではっきりと、こう言うのです。

「ちょっと今から仕事やめてくるわ」

そして、隆は、辞表を上司にたたきつけて会社を辞めます。


 

第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞”受賞作。