会社員時代の心身症…1 最初の異変は喉の違和感…最強の特効薬はデパスでした
最初に行った病院
20年ぐらい前ですから、おそらく平成5~6年、2000年まであと4~5年ぐらいの頃だと思います。
のどに違和感を覚えたので、まず、耳鼻咽喉科へ行きました。
のどをスコープで調べてもらいましたが、異常はありませんでしたので「精神的なものでしょう」ということになり、漢方薬を処方されました。
有名な「半夏厚朴湯」です。
これは全く効果はありませんでした。それから何種類かの漢方薬を試してみましたが、結局「これはあかんな」と思い、違う病院へ行くことにしました。
心療内科へ
20年も前だとなかなかそういう病院も少なくて、しかもネットなんて便利なものもありませんでしたから、探すのに苦労しました。
耳鼻咽喉科で「おたくでは治らないので、病院を紹介してくれ」と言えませんしね。
心療内科は、予約制ではありませんでしたので、混んでいましたね~。
最初は土曜日の午前中に行きましたので、下手をすると2時間待ちなんて時もありました。
こういう病院へ行くのはまだまだ抵抗のある時代でしたので、こんなに患者が多いとは、驚きましたね。
最初の病名は「心身症」
年配の方は覚えておられると思いますが、飛行機の着陸失敗で大事故を起こした「片桐機長」がこの病名でした。
もうこの頃はのどの違和感だけでなく、完全に「心の病」の自覚がありましたから、病名を告げられても、特に驚きはなかったですね。どんな病気なのかはよくわかりませんでしたけど。
実は、この頃の記憶はあいまいで、病院が混んでいたことぐらいしか覚えていません。
とにかく、なんとなく精神的に辛くて、わかってもらえるかどうかわかりませんが「気持ちがしんどい」状態でした。
昼ご飯を同僚と食べに行くのが辛くて、弁当を持参するようになったのを覚えています。
どうやら心身症の治療では、治らないようでしたので、また転院しました。
今度こそ直してくれそう
最初の問診の段階で医師は、結構自信があるような口ぶりでしたので、「今度は期待できるかも」と思った記憶があります。
残念ながら、期待は裏切られました。
「自律神経失調症」ということで治療を始めましたが、なかなか思うような効果は得られず、かといって悪化することもなく何年か定期的に通院し、「デパス」と出会いました。
即効性抜群の薬
精神安定剤はいくつか試しましたが、劇的に効果が感じられたのはデパスです。
この薬のおかげで、しばらく会社生活を「ごまかしごまかし」でも、なんとか勤めることができたように思います。
しかし、デパスでは根本的な治療は出来ません。所詮ごまかしの薬です。
眠くなるという以外に大きな副作用はなく、即効性があるので、服用している方が多いと思います。
そして、だんだん利かなくなってくるし、さらに病状が悪化していき、ごましでは会社へ行くのが無理。ごまかしがきかなくなって…
そしてとうと休職することになりました。たしか48歳だったと思います。
【ワシの闘病記 会社員時代編】